皆さんこんにちは!
栃木県足利市を中心に外壁塗装やエクステリア工事を手がけている
株式会社オオヤマです。
外壁塗料といってもその種類はさまざま。
性能や価格も異なれば、
外壁の素材との相性も考えなければなりません。
もちろん最終的には信頼できるプロの判断を仰ぐ必要がありますが、
その前に依頼する側が前提知識として理解しておくと、
・必要以上に高い塗料を選ばされることもなく
・万が一手抜き工事をされていた場合に、それを施工中に見抜く
などといったように、真摯な塗装会社様と悪徳会社様を
皆様ご自身で見分けられるようになってまいります。
■【外壁塗料の基礎知識1】〜成分とタイプを知る~
・塗料の構成成分、三種類
外壁塗料の構成成分は三つ!
①労顔料
②樹脂
③添加剤
顔料:塗料に色やツヤを与えるだけでなく、
サビを防ぐ効果も
樹脂:塗膜となって固まり、塗装した面を保護する役割
配合する樹脂により、
耐候性や耐水性などの機能を加えることも
添加剤:塗料を塗りやすくしたり、乾燥を早めたりするなど、
施工しやすさを高める成分
配合する成分によって機能は異なり、
中には添加剤を含まない塗料もあります。
・水性塗料と油性塗料
塗料は希釈する溶剤の種類によって
・水性塗料
・油性(溶剤系)塗料
に分類されます。
・水性塗料
希釈溶剤:水
塗膜形成(=乾く)原理:塗料の水分蒸発
耐候性は比較的低いと言われていましたが、
今は技術の進歩で性能が高い水性塗料も増えています。
※水性塗料といっても、水性マジックのように、
水に溶けてしまうわけではないのでご安心ください。
・油性塗料
希釈溶剤:シンナー
塗膜形成(=乾く)原理:有機溶剤の揮発
一般的には水性塗料よりも
耐久性・防汚性が高いといわれています。
水性塗料と油性塗料の違いは、
以前投稿したの弊社のブログでも詳しくご紹介しています。
「塗料とペンキは何が違うの? ペンキを外壁に塗ると劣化する? 違いをプロが徹底解説」
・1液型タイプと2液型タイプ
作業直前に塗料を
・混ぜる必要がないもの(1液型・・塗料缶一つ)
・混ぜる必要があるもの(2液型・・塗料缶二つ)
という分類もございます。
作業直前に混ぜずに塗料が完成するか、
混ぜて塗料が完成するか
というのは、例えるなら
完成品の家具
家で組み立てて完成する家具
のような違いと似ております。
・1液型タイプ
作業前:塗料を混ぜず、そのまま水やシンナーで希釈
メリット:比較的安価
塗装しやすい
・2液型タイプ
作業前:主材(塗料)と硬化剤の二種類を混ぜる
→ 水やシンナーで希釈
デメリット:直前に混ぜる必要があることから、作り置きができない
メリット:強固な塗膜を形成でき、耐久性が高い
■【外壁塗料の基礎知識2】塗料ごとの性質を知る
外壁塗料は、樹脂などの種類によって分類され
対候性・耐用年数・その他特徴的な効能
などが異なります。
どれも一長一短であり、
皆様のニーズによって適した塗料が異なります。
例えば・・
値段:高め
耐用年数:15年(スタンダードな耐用年数は10年)
と、一見割高に見える塗料も、
耐用年数が長い
=外壁塗装回数が少なくて済む
=長期的に見て塗装コストが安く済む
といったように、
一回の施工コストを上げて
長期的なランニングコストを削減する
ような外壁塗装プランも構築できます。
代表的な塗料の種類を、下記でご紹介いたします。
・アクリル系塗料
原料:アクリル樹脂
価格:安価
性能:安い分、耐久性が低く・汚れやすい
耐用年数:3年〜5年
おすすめのお客様:
頻繁に塗装の色を変えて住宅の雰囲気を変えたい方
数年以内に物件を売却予定で、塗装コストを抑えたい方
・ウレタン系塗料
原料:ウレタン樹脂
価格:比較的安め
性能:
木材・塩ビ素材・鉄など、幅広い種類の下地に塗装可能
美しいツヤによる高級感
(家具や高級フローリングでよく使われるタイプです)
弾性があって柔らかい=ひび割れしにくい
耐用年数:5年〜7年
おすすめのお客様:
数年以内に物件を売却予定で、塗装コストを抑えたい方
※かつては外壁用の塗料といえばウレタンでしたが、
現在ではそれほど使われていません。
・シリコン系塗料
原料:シリコン樹脂
価格:平均的
耐用年数とコストのバランスがよく
ニーズが高い、スタンダードなタイプ
性能:耐候性が高い
色数が豊富
透湿性・・湿気によるカビや内部結露を予防
耐用年数:7年〜10年
おすすめのお客様:
こだわりがなく、オーソドックスな施工をご希望の方
あまり予算はかけられないものの、塗膜の機能性を落としたくない方
・フッ素系塗料
原料:フッ素樹脂
価格:オーソドックスなシリコンより、やや高め
性能:高い防汚性・防水性
耐用年数が高いため、長期的なランニングコストが削減可能
耐用年数:15年
おすすめのお客様:
高機能を重視し、家の資産価値を守れる塗装にしたい方
一回のコストは割高でも、長期的なランニングコストを抑えたい方
・ラジカル制御型塗料
原料:ラジカル制御型の酸化チタン
価格:平均的
性能:
塗膜の劣化要因となる「ラジカル」という成分の発生を抑止
=塗膜が劣化しにくく、長持ち
耐用年数:12年〜15年
おすすめのお客様:
価格も抑えつつ、高機能な塗装に仕上げたい方
塗装に伴う長期的なランニングコストを削減したい方
外壁を触ると指に粉がつくことがありますよね。
これは外壁の劣化を意味する、チョーキング現象というものです。
その原因となるのがラジカルで、
樹脂や顔料の有機物を劣化させてしまいます。
ラジカル制御技術はこうした劣化を防ぎ、
塗料の耐候性を伸ばすことができるのです。
価格はシリコン塗料とほぼ同程度。
にもかかわらず耐用年数は12年〜15年と長いため、
最も人気を博しています。
■【外壁塗料の基礎知識3】〜機能を知る~
外壁塗料は美観を皆様の趣味に合わせて整えることはもちろん、
建物内の温度や湿度などの安定化に貢献するなど
住まいを快適にしてくれる機能も備えています。
・断熱塗料
性能:家に伝わる熱を低減
この熱という概念には、暑さだけでなく寒さも含まれ、
夏の熱気・冬の冷気を遮断してくれます。
その結果、エアコンや暖房の使用頻度が下がり、
光熱費節約に繋がります。
・遮熱塗料
性能:熱を遮断・反射して外壁や屋根に熱が吸収されるのを防ぐ
太陽光の赤外線が強い夏場の暑さを和らげたい方におすすめです。
ただ、熱を保温する性能はないため、
冬の寒さを防ぎたい方は断熱塗料にする必要があります。
しかしながら、遮熱と断熱、両方の効果を持つ塗料もございます。
遮熱塗料と断熱塗料について、
弊社ブログでも過去に詳しく解説していますので、
こちらもあわせてご覧ください。
・光触媒塗料
性能:外壁に付着した、排気ガスやチリなど汚れの分解
塗膜に紫外線(太陽光)が当たることで化学反応が起き、
外壁の不着汚れを分解できる高機能な塗料です。
分解された汚れは雨が流してくれるので、
モップやホースを持ち出してゴシゴシと汚れを落とす必要もありません。
つまり、化学と自然の力によるオートメーションな自浄作用を
外壁に付与し、綺麗に保ってくれます。
■では一体どれが、自分に合った塗料なの??
いざ、自分で外壁塗料を選ぶとなると迷ってしまいますよね。
塗料を選ぶ上での判断基準を、見積り依頼前に知っておきましょう。
このような前提知識があると、
必要以上に高機能・高価な塗料を勧められるなど、
悪徳施工会社様のやり方を見抜く力が養われます。
・コストパフォーマンス
安価な塗料:
一回の施工コストが安い分、
耐用年数が短いため長期的には塗装回数が増えて割高になる
・・数年以内に物件を売却予定で、
当座の施工コストを抑えたい方におすすめです。
高価な塗料:
一回の施工コストは割高な一方、
耐用年数が長く将来的な塗装回数が少なく済み、
結果的に長期的なランニングコストが安価な塗料より安く済みます。
・・これから10年・20年・30年と、その住宅で末永く暮らす予定の方
・暮らしを快適にする機能性
断熱・保温・防音など、住宅での暮らしをより快適にする機能性が、
塗料の種類によって異なります。
【例】
・断熱機能:
夏も冬も過ごしやすく、
エアコンに過度に頼らなくても済み、
光熱費節約にもなります。
・光触媒による自浄作用機能:
太陽光・・汚れを分解
雨・・分解された汚れを洗い流す
といったように、自浄作用を付与でき
外壁洗浄の回数が少なくて済むのがうれしいですね。
・好きな色、ツヤの有無
外壁塗装と聞いたとき、おそらく最も多くの方が連想するのが、
この外観美を新しくするといった判断基準なのではないでしょうか?
リリース済みの塗料の色の数は膨大で、
メーカーによっても色展開が異なります。
またツヤの有無でも印象が変わって見えるので、
プロの意見も取り入れながら慎重に決めたいところです。
【例】
ツヤ有り:撥水性が高く汚れにくいという機能も付与
黒や白:やや汚れが目立ちやすい傾向もあるので、注意
■知れば知るほど奥が深い外壁塗料の世界! オオヤマが最適な塗料選びをお手伝いいたします!
栃木県足利市近隣地域で塗装工事を手がけている株式会社オオヤマは、
地域密着をモットーとし、地元の気候風土を知り尽くしています。
お客様一人ひとりのニーズと、その土地の傾向などを踏まえ、
どのような塗料・施工が必要か、総合的な視点でご提案が可能です。
オオヤマが掲げるモットーは、「お客様にとことん寄り添う塗装工事」!
地域の「ハウスドクター」を自認しております。
塗装はみなさまのお住まいを守る大切な仕事ですので、
不安なことや料金についても、
ご納得いくまで説明させていただいております。
私たちは地域密着ならではの細やかなアフターフォローを心がけており、
フットワークが軽いのも強みの一つ。
現地調査はもちろん、お見積もりも無料で承っています。
契約まで費用は発生しませんので、ご安心ください。