塗料とペンキは何が違うの? ペンキを外壁に塗ると劣化する? 違いをプロが徹底解説

皆さんこんにちは、栃木県足利市を中心に外壁塗装やエクステリア工事、リフォーム工事を手がけている株式会社オオヤマです。


ホームセンターなどでずらりと並んだペンキの缶を目にすると、うちの外壁をこのペンキで塗り替えられたら……と夢を膨らませる方が多くいらっしゃるようです。

しかし、ペンキは外壁に塗装できません。

実際にお客さまと打ち合わせをしていると、「外壁用の塗料ってペンキと違うんですか?」という疑問もよく寄せられるので、今回は外壁用の塗料の成分や機能を、深掘りしてご紹介いたします。




■外壁塗料とペンキって何が違うの?



ペンキも広義で言えば塗料であることには変わりありませんが、外壁塗装の専門業者はペンキのことを塗料とは言いません。


ペンキはオイルペイントや合成樹脂調合ペイントのことで、前者はオイルを主成分に顔料や添加物を加えたもの、後者は長油性アルキド樹脂ワニスという、アルキド樹脂と油成分を混ぜ合わせたものです。


外壁塗料は建物を保護する機能をもっているのに対し、ペンキには紫外線や雨などに対する耐候性がないため、外壁に使うとすぐにヒビや剥離が生じてしまいます。

外壁のみならず、デッキなどのエクステリアも劣化してしまうので使用することはありません。


また同じ面積に塗装しても、乾くスピードがまったく異なります。塗装面積にもよりますが、ペンキを外壁に塗ったら乾くのに数日を要し、そのあいだに雨に振られたらたまったものではありません。ペンキは本来、劣化しても問題ないものや、小さな面積を対象に塗るもので、外壁には耐候性を備えた専用の塗料が使われます。




■外壁塗料の成分って何?



おうちの外壁を保護している塗料が、どのようなものでてきているかご存じですか? 

当たり前のように毎日見ている外壁ですが、塗料の成分となると意外と知らない……という方も多いことかと思います。


まずは樹脂。これは硬化して塗膜の主成分となるものです。例えばアクリル系の塗料ならアクリル樹脂、ウレタン系の塗料ならウレタン樹脂……といった具合に、異なる樹脂が使われているのです。


そして顔料。これは水や油などに溶けない微粉末です(透明なものは無色)。

顔料にも種類があり、塗料に色をつける着色顔料や、厚みを出して塗膜を強化・光沢の調整をする体質顔料、サビやカビに強い機能性顔料などがあります。


これらに添加剤を加えて、サビやカビや腐朽、凍結などを防止するさまざまな機能をもたらします。


以上が塗膜を構成する成分で、さらに溶剤が加わります。というのも、樹脂や顔料や添加物は固形のため、希釈しないと外壁に塗ることができません。溶剤は揮発するので蒸発して塗膜にはなりませんが、塗料の種類を大別する役割をもっています。




■塗料には油性塗料と水性塗料があります



塗料は溶剤によって、油性塗料と水性塗料というカテゴリーに分けられ、それぞれにメリット・デメリットがあります。

希釈に使うのが水ならば水性塗料、シンナーなどの有機溶剤を使っている場合は油性塗料となります。


水性・油性と聞かされると、水に溶けるか、あるいは油を使ったオイリーなものか、というイメージを抱きがちですがそうではなく、実はこの溶剤の種類による分類なのです。ですので、ウレタンなど同じ樹脂を使っていても、溶剤によって水性・油性に分類され、また特徴が異なってきます。


かつては油性塗料のほうが耐候性にすぐれている、というのが定説でしたが、最近では水性塗料も進化し、耐候性に関しては大きな違いはありません。ただし施工手間などが違ってきますので、それぞれの特徴を紹介しますね。



・水性塗料の特徴とは?


水性、と聞くと雨に濡れると溶けてしまいそうなイメージを受けますが、しっかり乾燥させて希釈のための水分が蒸発し、塗膜が硬化すれば雨で流れ落ちる心配はありません。

とはいえ施工が終わるまでは水に弱いのは事実。天気が良い日を選んで施工する必要があるので、業者の管理の腕が問われます。ただし最近では、雨の中でも施工できる水性塗料も登場しています。


また水性塗料は窯業系サイディングやモルタルなどの外壁材とは相性が良いものの、ステンレスなど金属板に対しては密着しにくい傾向があります。


もう一つ、油性塗料との大きな違いは「におい」にあります。油性塗料は溶剤にシンナーを使っているため、においがきつめの傾向が。水性塗料ならば、このようなにおいがありません。



・油性塗料の特徴とは?


油性塗料は安定した耐久性や防汚性があることはもちろん、作業が天候に左右されにくく乾燥も早いのが特徴です。また密着性が高いので、たいていの外壁材と相性が良いのもメリットの一つ。


一方でシンナーのにおいや、「VOC(揮発性有機化合物)」という人体によくない影響をもたらす成分も排出するため、近隣への配慮が必要です。

最近では、こうしたにおいや成分を低減した塗料も登場していますが、住宅密集地で隣家との距離が近いようなら水性塗料のほうがトラブルを避けるうえでは安心です。




■外壁塗装はDIYにせず地元のプロに相談を!



水性塗料あるいは油性塗料だから経年劣化が早く進んでしまう……ということはなく、耐用年数は樹脂や顔料、添加剤などのグレードや配合、組み合わせで総合的に決まるものです。


まずは外壁塗料の種類を選んだうえで、水性塗料にするか油性塗料にするかを、塗装する外壁の材料や劣化の程度、また近隣の状況や工事を行う時期などとあわせて考慮しなければなりません。

ただしこれを一般の方が判断するのは難しいので、やはり家を守ってくれる外壁塗装はプロに依頼すべし。


外壁塗装なら気軽にDIYできると思われている方も多くいらっしゃいますが、やってみて後悔されるパターンが多く、何とかしてほしいと、駆け込まれてくるパターンも多く見聞きします。

外壁のDIYに必要な材料はホームセンターでも一式購入できますが、足場を組んで高所の作業となるため危険が伴います。

また傷んでいる箇所があったら充填剤で埋めてサンドペーパーで磨いて平滑にするなど、適切な処理を施さなければならないため、一般の方にはおすすめできません。



・外壁塗装のDIYにはこんなリスクが!


材料費と自分の労力だけでできるのがDIYの魅力ですが、その材料費にしても思いがけない出費を強いられます。ハケや家庭用高圧洗浄機は比較的安価ですみますが、外壁保護の性能を左右する塗料を含めると、約30坪の一戸建ての外壁のために、DIYでも50〜60万ほどの費用がかかります。


これに高所作業や、下地作業がうまくいかなかった場合の塗り替えや雨漏りやなどのリスクを考えると、やはり地元のプロの塗装業者に依頼するのがいちばん。

下地補修作業も、補修箇所の見極めを誤ると、せっかくの塗装が意味をなしません。また専門職でないと補修しきれないヒビやキズというのもあり、家の寿命にかかわることは、プロに委ねるのが安心です。



・小さなリフォームもお気軽にご相談ください!


株式会社オオヤマでは足利市近隣地域で塗装工事を行っております。

モットーはお客様にとことん寄り添う塗装工事。塗装はみなさまのお住まいを守る大切な仕事ですので、不安なことや料金についても、ご納得いくまで説明させていただいております。


私たちは地元に根ざした業者という自負があるため、細やかなアフターフォローを心がけており、フットワークが軽いのも強みの一つ。

そしてお客さまにとって「素敵な住環境を創るサポーター」のような存在でありたい、と、リフォームも手掛けておりますので、外壁以外にも住まいのお悩みごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

現地調査はもちろん、お見積もりも無料で承っています。ご契約まで費用は発生しませんので、ご安心を。


最新技術に精通した建築のプロでありつつ、昔懐かしのかかりつけの町医者のような建築会社として、みなさまのお役に立てたらと思っております。

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